ケンタロウ

【ケンタロウさん】料理写真は、図鑑だ。

伊藤まさこさんの「おいしいってなんだろ?」(幻冬舎)に、
「ケンタロウ 1003レシピ」(講談社)がどのように作られたかが書かれています。


「ケンタロウ 1003レシピ」を撮影した木村拓さんが明かす、この本のポイント

木村さんが言うには、
「彼(ケンタロウさん)は料理写真は図鑑でいいとよく言ってた。
『1003レシピ』はあえて図鑑のような撮り方をしている」そうです。

ケンタロウさんが考える図鑑の定義や基準はわからないですが、
「料理写真は図鑑が理想」ということは、以下の3つだと推測しました。

①あくまでも料理が主役
②調理手順の写真はできるだけ少なく
③演出としての小物は不要

「1003レシピ」に限って言えば、上の3つはすべて満たしています。

ケンタロウさんは、いつ頃から「料理写真は図鑑でいい」と思うようになったのでしょうか。
仮に「1003レシピ」の料理写真がケンタロウさんの考える理想形だとして、
その前後に出版されたケンタロウ本は、どのような写真が使われているのか調べてみました。
(企画本と雑誌の連載を書籍化したものは除きます)

おもてなし

(文化出版局/2009年6月)
撮影:澤井秀夫

ケンタロウの早うま野菜レシピ

(ソニー・マガジンズ/2010年3月)
撮影:渡邉文彦

働きざかり、遊びざかりに元気弁当

(文化出版局/2010年6月)
撮影:澤井秀夫

ケンタロウの日の出食堂

(ベネッセコーポレーション/2011年2月)
撮影:新居明子

やっぱり肉が好き

(文化出版局/2011年9月)
撮影:澤井秀夫

ケンタロウのないならないで あったらあったで

(NHK出版/2011年11月)
撮影:公文美和

ケンタロウの洋食 ムズカシイことぬき!

(講談社/2011年12月)
撮影:木村拓

同じ世界観がある

「1003レシピ」は2010年4月に出版された本ですが、
ここではその1年前からの本を選んでみました。

まず、文化出版局から出版された
「おもてなし」
「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」
「やっぱり肉が好き」
の3冊は、以前にも書いたように、レシピ本の教科書のような作りで、
ケンタロウさんが理想とする料理写真になっていると思われます。

文化出版局のケンタロウ本が好きな3つの理由

「早うま野菜レシピ」は、ハワイのガイドブック的な要素もある本ですが、
料理写真はちゃんと「図鑑」になっています。

「日の出食堂」も、とてもシンプルな構成で、全体を通して見事に統一感があります。

「ないならないで あったらあったで」は、雑誌の連載をまとめた本ですが、例外として取り上げました。
使われている写真が、どれも図鑑だからです。
調理過程の写真は一つもなく、すべて完成したショットのみで構成されています。

「洋食 ムズカシイことぬき」は、「1003レシピ」と同じく、木村さんの撮影です。
「1003レシピ」が図鑑なら、この「洋食 ムズカシイことぬき」も、紛れもなく図鑑です。

今回紹介した8冊に共通しているのは、どの料理写真もシンプルで、
別のカメラマンが撮っているのに、同じ世界観を感じるのです。
それほどにケンタロウさんの思いが共有されているのです。
まさにチームケンタロウです。

ただレシピを見たり写真を眺めるのではなく、どういう思いでこの本が作られたのかを考えながら読むと、より深くケンタロウさんの世界が味わえるのです。

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