ケンタロウ

【提言】ケンタロウ本「ふたりのハッピーメニュー」のエッセイは家庭科の教科書に載せるべき/その1

出典:ふたりのハッピーメニュー
(講談社/2003年12月)

ケンタロウ本のエッセイが好きです。
レシピからは見えないケンタロウさんの考えがわかって、ニヤニヤしながら読んでます。

「ふたりのハッピーメニュー」にもいくつかのエッセイが収録されてるのですが、読みながら思わず「そもそも料理ってなんだろう」と考えさせられました。

と同時に、これはぜひ学校の授業で取り上げてもらってほしいなと思ったのです。
授業といえば、先生が生徒に一方的に教える印象がありますが、「正しい料理とは」や「料理のあるべき姿」を理屈として教えるのではなく、ぜひこの本のエッセイを教材にして議論してほしいです。

4つのエッセイを4回に分けて考えてみます。

【その1】そもそも料理とはなにか

p90「サッとやろうよ」では「コンビニで買ったレトルトのグラタンに一手間加えるようなのは好きじゃないからしない」とあります。

温めるだけですぐに食べられるレトルト食品は昔に比べたらいろんな種類が増えてますし、それだけ今の時代は手軽さが求められてるのでしょう。
しかも技術も進化してどんどんおいしくなっています。
そのレトルト食品にちょっと一手間加えてアレンジするというのはよくある食べ方ですが、どうやらケンタロウさんは好きじゃないようです。

確かにプロの料理人が「コンビニで買ったレトルト食品にちょこっとアレンジしてみました」とわざわざ言うことでもない気がします。
ケンタロウさんが言う「ちょこっとアレンジは好きじゃない」は、そんなのは料理じゃないという考え方かもしれません。

だとすれば、どこからが料理でどこからが料理じゃないのでしょうか。
これは人によって意見が分かれます。
コンビニで買った食材に一手間加えるのは料理なのでしょうか。
もっと言えば、そもそも料理とはなんでしょうか。

辞書にはこう書かれてあります。

材料を切り整えて味付けをし、煮たり焼いたりして食べ物をこしらえること。 また、その食べ物。 調理。 調理とは食品を料理すること。大辞林 第三版

食材になんらかの手を加えると、それは料理をしたことになるようです。
たとえばケチャップライスを作って、それを卵で包んでオムライスにすれば、明らかに料理をしたとわかりますが、ツナ缶を開けてそこに黒胡椒をパラパラと振るだけ、はどうでしょうか。
ギリギリ料理と言えなくもないですが、なんとも微妙です。

スーパーで買ってきた唐揚げにレタスを敷けば、これも料理でしょうか。
辞書的な解釈をすれば、たぶんすべての一手間が料理になるでしょう。
でも、現実的には料理とは呼びにくいものもあるはずです。
それを踏まえて、料理とは何かを考えてもらいたいです。

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